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Jさんの物語(その2)

さて昨日の続き、以下は僕からJさんにあてて最初に出した返信(一部抜粋)です。

  ――――――――

ひいらぎです。

返信が遅くなりましたことを、まずお詫びします。

たとえば嗜好品のことを考えます。
チョコレートが大好きだという人のことを考えてみましょう。
毎日チョコレートがないと気が済まないという。
けれど、運悪く内臓の病気になって、医者からチョコレートを食べることを禁止されたとします。
哀れなその人は、大好きなチョコレートを諦めねばなりません。
あなたは、この人の立場をどう思いますか?

チョコレートぐらいなくたって、生きていけるのです。
チョコレートがないと、ちょっと淋しい、あるいはとっても淋しいけれど、生きていけるのです。
それが「嗜好品」です。

でも、依存症の人の対象物は、嗜好品とは違います。それがないと生きていけないぐらい思い詰める。あるいは、諦められるけれど、それが辛くて辛くて仕方ない。
やっと、諦めても、またそこへ舞い戻るのです。

僕は医者じゃないので、あなたが依存症なのかは診断できません。

ただ、気にかかることがあります。
あなたは、飲酒には、他に原因があって、それによる心の悩みとか辛さを癒してくれる道具として酒を使っているのじゃないですか?
そして、それが嗜好品ではなく、毎日なくてはならない「生活必需品」になっているのではないですか?
もし、大災害が起きて、辛い生活の中で何ヶ月も酒なしで生き延びることになったら、悪夢のようだと感じませんか?
そういう飲酒はとても危険なんです。

あなたが抱えている問題が何なのかは分かりませんが、心を酒で癒すのはやめるべきです。
おっしゃるとおり平日はビール一本、週末二日は完全に禁酒するということが、できるのだったら、僕はあまり心配しません。でもたぶん、あなたは週末二日を完全に禁酒することはできないでしょうし、毎日ビール一本では足りなくなるでしょう。

それと、もしあなたが「彼を選ぶか、チョコレートを選ぶか」をせまられたら、チョコレートを捨てて、彼を選ぶでしょう。けれど、あなたは「彼か、酒か」で悩んでいる。それはどうしてでしょう。

(中略)

僕は、あなたがAAに入るべきだとは思いません(少なくとも現時点では)。

だけれども、酒をやめられるのなら、やめるべきだと思います。
やめるのが無理なら、(たとえば週末二日は飲まないように)酒をコントロールすることを試してみるべきです。
そして、コントロールできなかったら、医者の判断を仰ぐことをお勧めします。

(中略)

あなたが酒をやめても、あなたは何も失うものはないのですよ。

ひいらぎ

Jさんの物語(その1)

こうやってWebをやっていると、見ず知らずの僕にメールで相談事を持ちかけてくる人がいます。たいていは飲酒中の人に巻き込まれて困っている人です。内容は深刻なものが多いのですが、メールの往復は2〜3回で終わるのが通例です。話を聞いてもらうだけである程度の満足を得て、具体的な行動を起こすところまでなかなかいかないのだと思います。

そういえば、ある精神病院の看護師長さんが、「家族の方がよく病院まで相談に見えるけれど、ほうぼうあたった挙げ句に、ようやく悩み事を理解して聞いてもらうことができた、というだけで力尽きてしまう、満足されてしまって、その後の行動が続かないパターンばかりだ」とおっしゃってました。

基本的に問題を起こしているのは飲んでいる本人ですから、なぜ巻き込まれている側の人間が、慣れないことを始めなくちゃならないんだ、という憤りの気持ちは今の僕にはよく分かります。困ってはいても、困っているなりに問題が安定してしまっているのです。

Jさんとも、そんなふうにメールの往復が始まったのですが、珍しく1年半もの長きにわたって、散発的にやりとりが続いています。雑記も書くネタに苦労しているので、雑記に書いてもいいかと尋ねたら許可をいただきました。数回に分けてやりとりを書いていきたいと思います。

もちろん相手のプライバシーにも配慮しなければならないので、内容は僕側から送ったメールが主になるでしょう。

Jさん(女性)は断酒中の彼との交際中。彼はAAに通い、数年飲まない生活を続けていました。最近二人の仲がギクシャクしだしたのは、Jさんの飲酒が原因なのだと彼は主張します。Jさん自身は適正飲酒だと思っているものの、彼は彼女をアルコホーリクと決めつけ、AAミーティングに通い酒をやめなければ、いずれ精神病院か刑務所か墓場に入るくだり一方のエスカレーターに乗っていると主張するのでした。そして、Jさんが今度飲酒でトラブルを起こしたら、彼は別れると宣言したのです。
Jさんの疑問は「AAとは、本人だけでなく周りの人にも断酒を勧めるところなのか」というものでした。

僕は、彼の主張にも「奇妙さ」を感じていましたが、Jさん自身の「酒で苦しんでいないのに、なぜ酒をやめなければならないのか」という疑問に焦点を当てて返信を書きました。

ひいらぎからの返信は次回(たぶん明日)。

ナルシスト

えーと、昨年度末の有給残が14日、新年度支給が10日で、合計24日のはずなのだが・・もう22日に減っているのはなぜだ?

さて、僕はナルシストです。

ナルシストというのは、「俺ってかっこいい」とか「私ってキレイ」と思っている人のことだけを指すのではありません。心の問題、精神的なナルシストというのもあるのです。

自分を美しいと思うナルシストは薄化粧です。濃い化粧で自分の美しさを消してしまったらつまらないですからね。同じように、心のナルシストも心の化粧を拒みます。
心の化粧というのは表現が変ですが、心のヨロイと言ったらいいでしょうか。

心のナルシストになりきれない人は、自分の心の醜さ汚さを隠そうと、心にヨロイをつけます。ヨロイで心の醜い部分を隠し、ヨロイの強さを身につけることで、ようやく人と対等になれる自信を身につけるわけです。
ところが心のナルシストには、ヨロイは必要ありません。もちろん、自分の心にも、汚さ弱さがあることは承知していますが、別にそれを隠さなくても、ヨロイなしの生身のココロで勝負になると踏んでいるからです。

だから、自分の汚さ弱さを人に見せてしまっても(かなり)平気です。「それで僕のことを好きになるも嫌いになるも、あなたの勝手です」と、相手に下駄を預けてしまいます。それで相手が傷つくかもしれない、とはなかなか考えないわけです。ナルシストは自分のことで手一杯で、人に対する思いやりがありません。

ところが、相手との関係によっては「そのことは黙っていて欲しかった」と言われてしまうことだってあるわけです。別に苦しさを吐き出すことで楽になろうするのじゃなくて、さらけ出すのが一種の習性みたいなものなんですけど、相手にしてみれば違いはありません。

だから、やはりナルシストはやめて、思いやりを持たねばならないな、と思うのですが、努力はすれども人はなかなか変われません。それでも、日々「無用なことは沈黙する」という努力は続けているわけですが。

ニュース検索分割

ニュース検索ですが、
http://www.ieji.org/journal.shtml
最近は依存症関係のニュースも増えたため、ページがとても長くなってしまいました。二百数十キロバイトもあったりします。

そこで、雑記の下には最新72時間以内のニュースのみを載せ、「アルコール依存」・「薬物依存」・「ギャンブル依存」・「摂食障害」のページは、それぞれ別に設けました。
http://www.ieji.org/misc/news-al.shtml
http://www.ieji.org/misc/news-drug.shtml
http://www.ieji.org/misc/news-gamble.shtml
http://www.ieji.org/misc/news-eat.shtml

予定

ゴールデンウィークの次の週には、地域のAAのラウンドアップがありますが、残念なことに実家の田植えと重なっていて行けません。田植えがどうしても外せない用事なのか・・と言えば、そこはビミョーです。実家の田んぼのほとんどは、農協による代理耕作を頼んであるか、人に貸してあるので、自分たちで食べる分しか耕作していません。その広さ、わずか一反五畝(約15a)。母と兄だけでも十分ですし、成人した甥も手伝ってくれます。

しかし、母が言うのであります。「お前が来てくれると、兄ちゃん喜ぶよ」と。
母はさすがに僕を動かす方法をよく知っています。「お前が来ると役に立つ」でもな
ければ、「私が嬉しい」でも「来ないと切ながる」でもなく、「兄ちゃん喜ぶよ」であります。実際行ってみても、兄が喜んでいるかどうか、かなりビミョーです。
ともかく、米を分けてもらえるだけのことは、しなくてはなりません。この「自分たちで食べるだけは耕作する」のも、はたしていつまで続けられるのやら。おそらく母が元気なうちだけでしょう。

さて、話は変わりますが、僕は人を好きになるときに、その人の「声が好き」という要素がかなりのパーセンテージを占めます。僕の場合、人の顔を覚えるより、声を覚えるほうが早いのですが、それと関係あるのでしょう。
そういう僕ですから、自分の容姿の美醜の評価よりも、自分の声がどう思われているかのほうが気になります。僕の声は、男らしい野太い声ではなく、男としては甲高く、緊張すればさらに高くなります。おまけに、口の中でごにょごにょ言っていて、聞き取り辛いと言われます。

昨年ある会合で、皆の前に出て話をする機会を与えられました。終わった後で「良い話でした」と言われたのは確かに嬉しかったのですが、それよりも「ひいらぎさんて、素敵な声ですね」と言われれたのが飛び抜けて嬉しかったですね。もちろん僕は、言ってくれた相手のことを(この人いい人だなぁ)と思うようになるわけです。

結局僕も単純な人間なのであります。

年のせい?

僕は近視なので老眼鏡は不要なのですが、車の運転用とパソコン操作用では別のメガネを使っています。「これは老眼鏡ではない」と自分では思っていても、パソコン用に近視補正の度数を弱めたメガネが必要なのは、目が老いてきている証拠です。

はたまた、最近4〜5時間しか眠れないのは、これはうつがぶり返し気味なのであって、加齢のせいで睡眠が浅くなったわけではない・・と自分に言い聞かせたいわけですが、短い睡眠時間はもう年単位で続いています。

たとえ4時間しか眠れないにしても、12時に寝て4時に起きてしまうのは、僕の趣味ではありません。なので夜更かしということになります。

夜寝る前に10分ほどテレビを見る習慣だった時期があります。BS2の短い番組で、イギリス紳士用の山高帽を作る作業を紹介していました。AAミーティング前の仲間との雑談で、たまたまその番組の話をしました。全然性格の違う二人が、偶然同じ番組を見ているなんて、不思議ですねという話になったのです。が・・直後に気がついてしまいました、その深夜番組(というか早朝番組)を、朝の早いその人は起床直後に、僕は就寝直前に見たという違いに。

こまめに歯を磨かないと、すぐにシソーノーローになってしまうようになりました。

それにしても、本棚からは本が溢れ、床からいろんなものが積み上がるようになって・・ああこれではすっかり「オタク部屋」です。

新グループ

いつかはアクセス数500をと思っていましたが、まさかこんなネタで突破してしまうとは・・。やはり他人の不幸はなんとやらでしょうか。そういえば、たまちゃんのところも、オットォ!(・o・ノ)ノ〜のご乱行ネタだとアクセス数が増えるのだとか。

妻の回復を引き出すべく本気で動き出すのか、それとも「もういい加減にしてくれ」ということにするのか、こればっかりは人生の選択として自分で決めねばなりません。そんなことに悩まなくても、変化を望まなければ、だいたい同じような毎日が続いていってしまうわけで、それが「ぬるま湯の不幸」というものでありましょう。
そもそも自分が何を望み、何を目標とし、何を動機としていくのか。それを明らかにするためにも専門家(カウンセラー)の手を借りる必要があるのでしょう。でも、今は忙しいから、それは来月からにしようかな、とか言うのは「明日から酒をやめるアル中の論理」と同じですな。

さてさて、暗い話はおいといて、新しいAAグループが始まりました。
まだミーティングが始まっただけで、地区やオフィスには登録してありません。次回の地区委員会まで無事にミーティングが続いていたら、登録することになるでしょう。
すでにあるグループは形が定まっていて、それを変えていくのは大変なことです。そして変えようとすることが常に正しい方向とも限りません。しかしながら、新しいグループというのはまだ形がないので、いかようにも自由に形を作っていけます。それが新しいグループの魅力でもあります。

数年ぶりに長野に帰ってきた仲間と一緒にやるのですが、その仲間が地元に落ち着くまで1年間ほど期間をおいたらどうかという意見はずいぶんありました。それを急かせたのは、彼の持っている情熱とも無謀ともつかないものが「落ち着いて」しまったら、新しいグループの意味が薄れてしまうからでもあります。僕はその情熱を支える役割をしていこうと思ったのですが、ここ1〜2ヶ月の準備段階を振り返ってみれば「足をひっぱてんじゃねーよ」と言われても仕方ありません。反省。

ともかく新しい会場には今夜12人の参加者がありました。AAでは吉兆の数字であります。このグループが神さまに愛されて続くのかどうか、それは今から心配しても始まりません。正式なAAグループとは何を示すのか、僕には分かりませんが、ともかく1ヶ月あまりに及んだ、僕のホームグループなしの状態は解消されました。

3月はドタバタしていたおかげで、「月末まで」の仕事が4月にはみ出しています。というわけで明日も仕事です。

「おしつぶされそうな、むずかしいときにも、生きる喜びはある」

12の伝統

今夜中に出荷コードを出さなければならないので、会社で徹夜になるかと思ったのですが、お客さんから来週頭でいいよと連絡をもらったので、8時過ぎに仕事を切り上げてAAミーティングに行くことにしました。
ビッグブックミーティングで「12の伝統」のところ。最後に余った15分を二人でシェアしました。

アメリカで始まったばかりの頃のAAは二つの大きな不安があったと書かれています。ひとつはメンバーの再飲酒(これは当然ですね)。そして、当時のAAは本人も家族も一緒にやっていたので、しばしば三角関係が起こり、それがグループを破壊するのではないかという不安が二つめです。けれど、AAでのセックスの問題は、他の社会集団以上に深刻ではないことが次第に明らかになっていきます。

もっと深刻な問題は、権力や支配、そして金銭の問題です。だから、12の伝統はおもにこちらを扱っています。

AAメンバーは全員が平等だと言っても、人間はどこでも上下関係(序列)を作りたがる物です。ソブラエティの長さなんて、ただひとより早くAAにつながったというだけで、人間的優秀を示す基準ではないのですが、ソーバーの長い人間が偉いということになりがちです。

グループのビジネスミーティングで決めごとをするときに、意見を決めかねると、なんとなく皆が顔色をうかがう人がいます。それはグループの長老と言われるような人たちです。鶴の一言によって、意見が雪崩を打ったように変わってしまうこともあります。劣勢に立たされた側が、長老の意見によって優勢に早変わりとか。

本当の長老とは、余計な口を差し挟まず、グループの皆が「間違える経験を積む権利」を行使するに任せ、事態の推移を辛抱強く待ち、本当に危なくなったときだけ適切な助言をするために静かに待っている人のことです。

ところが人間とは弱いもので、「皆のために良かれ」「新しくつながる仲間のために」といいながら、トラブルの芽を摘んでいきます。転ばないように大事に育てられた子供は、転ぶことに弱く、起きあがれなくなると言います。AAグループでも「自分たちで間違える経験」を積まなかったグループは、「死にかけの執事」が去った途端に崩壊の危機にさらされます。

先ゆく仲間の責任とは、自分がいなくなっても、後から来た人たちが自分たちでやっていけるようにすることではないでしょうか。伝統12の言う「本当の謙遜」とは、なかなか難しいものであります。

幻の姉

僕と兄とは6才離れています。実は2才年上の姉が存在するはずでした。が、生まれてすぐに亡くなってしまいました。その後に僕が生まれることになったのですが、姉が順調に成長していれば、僕は存在しないはずの子供で「幻の姉の代わり」でした。

農家ですから、男手が多いのは喜ばれますが、女の子だって必要です。かあちゃん、ばあちゃんが野良仕事から疲れて帰ってきた後で、家事の手伝いをしてくれる子がいれば楽です。

そんなこともあって、小学校時代の僕は「お前は女の子の代わりだから」と言われながら、食事の準備やかたづけ、掃除や、風呂の火の番などをさせられていました。今の時代であれば、男の子がこれぐらいの家の手伝いをしてもおかしくないかもしれません。けれど、当時の農村ではそれは明確に女性の役割でした。比べられる対象も、従兄弟ではなく、従姉妹たちでした。
僕は「女の子の代わり」であることに大きな疑問も持たず、「優しい子になれかし」という周囲の期待に応えるのが当たり前だと思っていました。まあ、別の女装させられたわけでもないし、不都合はなかったのです。
ただ、心の中では「生きているのは幻の姉ではなく、次男の僕なんだ」という強い思いがあり、それが時にはわがままな行動として噴出しました。「6才も離れていれば、兄弟ではなく一人っ子が二人のようなものだ」と母がよく言っていました。

中学生になって人間関係が変わると、僕はいじめられるようになりました。それは現代の小中学校にあるイジメのような残酷なものではなかったにせよ、僕は毎日くらい顔をして過ごすようになりました。それを見た両親は話し合った結果、「これからお前は男らしく強くなりなさい」と養育方針を変えました。

しかし、いきなり男らしくと言われてできるものではありません。体力や気力が人より優れないと知るや、お前は頭が良さそうだから一生懸命勉強しなさいということになりました。それは親の愛には違いないのでしょうが、問題のすり替えにしか過ぎず、問題は僕の中に温存されました。

アルコール依存症のパーソナリティ特性の研究では、自己愛性パーソナリティ障害が必ず挙がります。また性同一性について問題の指摘する報告もあります。僕はどっちもど真ん中なわけです。

男らしく強くと言われてもしんどいし、じゃあ女として暮らせてと言われても困るし。わがままを抱えながら優しいフリをする男をやるのが精一杯という感じです。
プロフィール

ひいらぎ

Author:ひいらぎ
飲まないアルコール中毒者の、ドライドランクな日常。
AAメンバーとして、ネット上でアディクション関係の情報をすこし発信。

本サイトは「心の家路」。

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