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病気でない≠健康

北海道の中川君は断酒したにもかかわらず落選してしまいました。もうすこし得票できていれば、比例区復活できたのかもしれませんが(次点だった)。
いずれにせよ彼は、「大事なときに限って飲んでしまう」という特徴を全国レベルで示してくれました。

さて、話は変わって「サイコパス」という概念があります。日本語では精神病質。
連続殺人犯の多くはサイコパスだとされ、FBI心理捜査官がブームになったときに世間に広く知られました。サイコパスは前頭葉に障害があり、良心が欠如しており(知識としては「良心」が何かは知っている)、人への共感や思いやりを欠き、責任を感じません。

病気か病気でないかといえば、サイコパスは病気ではなく、多くが社会で普通に暮らしています。だから精神が健康だというわけではありません(ここは重要)。

アメリカの心理学者が作ったとされるサイコパス診断用10の質問というのがあります(ニコ動にあったので興味のある人が探してください)。その中の有名な質問をひとつ。

「あなたは妹と一緒に、おばあさんの葬式に行った。
 そこで黒の髪に黒の洋服を着て黒の靴を履いた男に魅力を感じた。
 その男はあなたとあなたの妹さんの理想のタイプだ。
 そしてその翌日、あなたは妹を殺した。
 どうしてそうしたと思うか。」

・・・

妹に彼を取られたくなかったから・・・というのが、通常の人の考える最悪のパターンでしょうか。少なくともそこには「私が幸せになるため」という了解可能な動機があります。

ではサイコパスの場合には、(ネタバレだよ)

・・・

妹を殺せば、またその人と葬式で会えると思ったから。

病気でないということは健康を意味しません。精神科のやっかいになっていないから心が健康だというのが幻想です。
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自助グループ

アルコール依存症の本を読むと、自助グループの項目に「断酒会」が載っています。最近の本だとAAも載っています。

断酒会はアメリカのAAを参考にして作られたと書いてあります。AAは、株のブローカーと外科医の二人のアル中が出会ったのが始まりとあります。これだけ読んで、まるでAAが世界で初めての自助グループであるかのように誤解している人も多そうな気がします。実際僕もそうでした。

いま、こちらの本を読んでいます。
http://www.yo.rim.or.jp/~kyo-darc/book/book_007.html

AA以前にもたくさんのグループがあったことがわかります。現在アメリカ国内のAAメンバー数は100万人あまりですが、19世紀に存在したグループの中には、その何倍ものメンバーを集めたものもありました。しかし、それがことごとく弱体化し、ほとんどが消えてしまったのです。

理由はいろいろあったようです。
典型的なのが政治活動に巻き込まれ、グループの中が論争ばかりになって脱会者が相次ぐ。個人的なスターによって広まったものが、その人の再飲酒ですっかり信用を落とす。金銭的、あるいは主導権争いでの崩壊。骨となる治療プログラムがないために長続きしない。面倒な入会者を拒んだために、徐々に衰退。そして目立つのが、優秀な指導者によって拡大したものが、その人の引退や死によって霧散してしまうもの。

こう考えると、AAの12の伝統というものは、過去に消え去った団体の経験を集めたものと言えそうです。伝統を書いたビルは、過去の団体のことを相当研究していたのでしょう。

アル中の死因

二郎さんの掲示板で、アル中の死因についての話があったので、資料を取り出してきました。
浜松医科大の鈴木康夫という先生が、患者1,021名の追跡調査をしたところ、257名の死亡が確認されました。以下はその死因内訳です。

病死および自然死(合計189)
・肝硬変 67 (35.4%)
・心不全 47 (24.9%)
・癌   22 (11.6%)
・糖尿病 16 (8.5%)
・脳血管障害 11 (5.8%)
・肺炎  3 (1.7%)
・肺結核・腎不全・十二指腸潰瘍 各1

・振戦せん妄   2
・飲酒による衰弱 5
・ウェルニッケ脳炎 2

・老衰 3 (1.7%)
・不明 8 (4.2%)

災害死(合計27)
・交通事故 14
・水死 4
・焼死 2
・凍死 2
・入浴中 1
・不明(変死) 4

自殺(合計14)
・縊死 4
・鉄道 2
・ガス 2
・農薬 2
・飛び下り 1
・排気ガス 1
・リストカット 1
・不明 1

他殺(合計5)

転帰不明の人の中には既に死亡している人も多いと見られ、実際の死亡率は3割を超えると予想される。

病死者でも「ほとんどの患者が飲酒しているような状態」で、断酒中は「何名か」。
災害死・自殺・他殺は全員飲酒中。自殺者の婚姻状況は、離婚もしくは単身。

死亡平均年齢は48.4才。

太陽出版『テキストブック アルコール依存症』榎本稔・安田美弥子 より

いそん、いぞん?

広辞苑をちょっと調べてみました。

そんで載っていて、ぞんもありだと書いてあるもの。

 いそん【依存】(イゾンとも)
 げんそん【現存】(ゲンゾンとも)
 きょうそん【共存】(キョウゾンとも)
 ざんそん【残存】(ザンゾンとも)
 へいそん【併存・並存】(ヘイゾンとも)
 けいそん【恵存】(ケイゾンとも)

ぞんで載っていて、そんもありだと書いてあるもの。

 せいぞん【生存】(セイソンとも)

そん、のみ

 きそん【既存】
 いそん【遺存】
 かんそん【完存】
 げんそん【厳存】
 じそん【自存】
 しゅくそん【宿存】

ぞん、のみ

 いちぞん【一存】
 おんぞん【温存】
 ぐぞん【愚存】
 しょぞん【所存】
 ないぞん【内存】
 ほぞん【保存】

NHKでの読みは、こんな記事がありました。
Excite Bitコネタ 「アルコールいぞんしょう? いそんしょう?」

ぶしゅ

月に一回の本社勤務日。
経費の精算、業務報告、それから関係者が集まって会議。
それから、顔の見えない電話や、記録に残ってしまうメールではできないうわさ話がいろいろ。

帰りに八王子駅のホームで駅そばを食べました。支払いはsuica。
コンビニや高速道路の売店で買い物することが多かった頃はedyを使っていたのですが、最近は鉄道利用が多いのでsuicaを使うことにしました。僕の携帯はFelicaの機能がないので、プラスチックカードが何枚も財布に入っているのです。

八王子駅のコンコースにはケーキなどを売っているお店が入っているのですが、これがマンスリー・スイーツという名前で、月替わりでお店が替わる仕組みになっています。

どこの店でもおみやげ用にケーキなどを買うと、保冷剤を一緒に入れてくれます。保冷剤の量を決めるため帰宅までの時間を聞かれます。ここで正直に「自宅まで3時間」などと答えてはいけないのです。どうやら保冷剤はせいぜい2時間しか持たないようで、店によっては1時間というところもあります。決められた時間を超えていると、店員さんも困ってしまいます。
そこでこちらは、「1時間か2時間かなぁ。あ、ちょっと多めに入れといてくださいね」などとごまかす作戦に出ます。

ただ一度大きく失敗したことがあります。あれは「雪うさぎ」という名前だったか。
僕はその大福の中身はホイップクリームだと思ったのですが、実はアイスクリームだったのです。いくら保冷剤が入っていても、3時間後には中身が融けて「たぷんたぷん」という感触の物体になってしまい、かじりつくと、まるでスライムに剣を突き立てたように「ぶしゅ」っと溶けたアイスが流れ出てくるのでした。

アンコントローラブル

今度の日曜日はAAの集まりがあるので、選挙の期日前投票をすませておきました。場所はターミナル駅のコンコースで、結構たくさんの人が来ていました。投票してしまうと選挙報道が気にならなくなるから不思議です。手から離れたと言いましょうか、もはやアンコトローラブルというか、無力というか。いずれにせよ、心穏やかになれるものです。

なんかニュースを見ていると、薬物中毒の芸能人を裁判にかけて、実刑判決になったら刑務所にぶち込めばそれで一件落着、という雰囲気を感じます。その後どうやって病気をよくしていくか、ということは考えられていないような気がします。

アルコールの専門でない一般の精神病院では、依存症の人と他の精神病の人が混在しています。どちらも精神病には違いないのですが、アル中さんたちは「本物の精神病の連中とは一緒にしないでくれ」と言い、他の病気の人は「身から出た錆(自業自得)で精神病院に入ってくる連中と、なりたくないのに病気になった俺たちは違う」と言います。

同じ依存症の中でも、アルコールの人は薬物の人を見下す傾向があります。やはり覚醒剤や麻薬は違法で犯罪行為になってしまうからでしょうか。そんな気持ちも何年かすれば薄れていきますが、最初の2〜3年は「俺は違法なものをやってたわけじゃない」という虚勢とも言えるプライドが強い気がします。(そしてそういうプライドを早期に打ち砕くのは良い結果につながらない)。

アルコール依存症になったのは、たまたま酒が「合法ドラッグ」で、他が非合法だったからにすぎないわけです。もしアルコールが禁止薬物で、MDMAが合法だったら、どうだったでしょう?

冷戦時代、旧ソ連政府はアル中をシベリア送りにし、極寒地で強制労働させたそうです。酒は手に入らないし、逃げ出せないし。断酒率は極めて高かったとか。それでソ連という国からアル中がなくなったわけではありません。

弱点のカテゴライズ、怠惰と高慢

月曜日には仕事で週報を提出する決まりです。
毎度月曜には、先週のおぼろげな記憶を掘り起こしながら、メールのやりとりや勤務時間などを参考に書いていきます。金曜日夕方に仕事を終える前に書いておけば、まだ記憶も新鮮で良いと思うのですが、「先延ばし戦術」を毎度使っています。

12&12のステップ4に、人間の「弱点」として7つが挙げられている中に「怠惰」というのが出てきます。なので、自分をチェックする際に、面倒くさいこと、やりたくないことを先延ばしする自分の癖を「怠惰」というカテゴリに入れたくなってしまいます。

でもそれは分類間違いです。だって、「できるのにしない」のが怠惰。「できないことができない」のは怠惰ではないですから。

本来できる能力があるのに「やる気がないからできない」と考えるのは誤りで、やる気のなさも含めた総体がその人の能力です。つまり、できないからできてないだけ。僕の週報が金曜日に完成しないのは、(やる気という要素を含めれば)単なる能力不足です。

やる気になれば自分はもっとできる能力がある、と考えるのは、自分の能力を高く見積もりたい気持ちの表れですから、これは「高慢」です。仕事の計画を立てる上で、この種の高慢を取り除いておかないと、突発的に仕事が飛び込んでくる可能性や、体調不良でやる気がさらに出ない可能性を無視して無理な計画を立て、結局は自分が辛い目に遭うことになる、というのが毎度の僕のパターン。

はてさて、インフルエンザが流行りだしたようなので、ネット通販でマスクを買うことにしました。高価なN95マスクが流行っているようですが、これは元々アスベスト工事に使うものです。かなり息苦しいので隙間を作って息をしてしまうと、マスクの意味がありません。日常生活で予防用に使うには無理があると思います。
今のうちにマスクを買い占めて、冬に高く売るよう店舗に指導しているネット企業もあるとか。とりあえず安価なマスクを50枚千円ほどで買っておきました。

アル中のギジェルモさんの日記、強迫的ギャンブラーのヒロさんのブログをリンク。それから、ひさしぶりに90の道具を更新しました。

調子悪くて普通

53.0Kg, 8.4%

自分も含めてうつの人にありがちなのが、「自分は調子の良い状態を維持しなくちゃ」という強迫観念じみた思い込みです。

調子の良いときってのは、例えば朝から気分がスッキリで、仕事がバリバリこなせて、忙しい中で趣味も楽しめて、人間関係もトラブルを防いで良好で、メシもうまく、いろいろ悩みはあっても未来に向かって解決していけそうな気がする・・って感じでしょうか。

その理想を自分の毎日に課してしまいます。理想の状態になってないと、自分はまだ調子が悪いとか、回復してないとか思ってしまう。

でも、アルコールの問題やうつがない人だって、気分が乗らなくて仕事の効率が悪い日があるものです。せっかくの趣味が面白く感じられなかったり、なんか人間関係がうまくいかない時だってあるでしょう。悩みも取れなくて。

なのに、それ以上を求めると苦しくなります。

不眠の悩みにしても、病気じゃない人だって眠れない夜はあるものです。ところが、自分は毎晩ぐっすり良質な睡眠が取れなければならない、という強迫観念があると、ちょっと眠れなかったぐらいで悩んでしまいます。

それは自分に高すぎる理想を押しつけるからでしょう。そして人にも社会にも高い基準を期待する。理想の基準を平凡なレベルまで下ろすしかありません。

苦しみや悩みがあると飲んでしまうから、という理屈で問題から逃げることに懸命になると、逃げ切れなくなったときに酒に逃げ込むしかなくなります。それではまさに「酒をやめているだけ」。

「本当はもっと楽な人生のハズなのに」という言葉で自分に高すぎる理想を押しつけないよう、いつも自分を戒めているのです。苦しみや悩みと共存して生きることを理想に置かなくてはね。

ダウナー・アッパー

53.5Kg, 9.6%
子供の夏休みの宿題用に天気を記録してきましたが、それも無用になりました。

「アルコールはダウナーなんですか? アッパーなんですか?」と聞かれました。

ダウナーとは沈静系の薬の俗称です。アヘン、コデイン、モルヒネ、ヘロイン、処方薬では精神安定剤や睡眠薬など。アッパーは覚醒系の薬のこと。アンフェタミンやヒロポン、カフェインなど。

アルコールはダウナーです。飲むと気分が落ち着いてほぐれるはずです。飲み過ぎれば眠くなります。ただ、人間の脳は不思議なもので、ダウナーによって抑え込むと、その分興奮してバランスを取ろうとします。そこでダウナーの重しが取れると(酔いがさめると)には、かえって覚醒した状態になります。
普通の酒飲みが、二日酔いしない程度に適度に酒を飲むと、翌朝スッキリしてバリバリ仕事ができたりするのは、この覚醒効果によるのでしょう。

大量飲酒によりアルコールで抑制された状態が続くと、脳は興奮状態が続き、各種センサーの感度はとても敏感な状態になります。そのくらいでなければ、麻酔薬を連続投与されている状態で日常生活を送ることができません。
そこで一気に断酒をすると、抑えが外れて敏感になりすぎたセンサーが、あるはずのない信号を感じ取ってしまいます。その結果、幻視、幻聴、幻臭が起きる、というのがひとつのモデルですね。

そこまでいかなくても、酒の量が多すぎて(脳の興奮が取れなくなり)不眠になるのはよくある話です。

アッパーの薬は使うと覚醒作用で過活動になります。そして効果が切れるとぐったりと無気力になります。だから、カフェインの摂りすぎは「うつ」の外乱要因となって良くないのですが、アルコールもニコチンもやめてしまって、甘いものも制限して・・・せめてコーヒーぐらい自由に飲めなきゃ、やってられねーぜ、という気分はありますな。

オールドパワー

53.8Kg, 8.5%
晴れ。

前日より2℃低く、わりと過ごしやすい。

断酒会に出席した彼に「どうだった?」ときいたら、答えは

「野菜をいっぱいもらいました」

でした。よかったね。

以前に病院のOB会で、院長が「県内の断酒会では高齢化や後継者不足が深刻化している」という話をしていました。確かにジジババばかりです。40代で断酒してもう10年になるという会員さんが、「俺なんか若いからまだペーペー扱いだよ」と嘆いていました。まあそれはたぶんにご本人の問題かもしれませんが。

一生懸命やっている会長さんが引退されたり、亡くなったりすると、会が衰えて消えてしまうこともあるとか。後継者の育成が急務だと聞くと、まるで農業や林業の話のようです。アメリカのアディクションの歴史を書いた本によれば、かの国の19世紀にも後継者の不在によって消えていったグループはたくさんあったとか。

先日東京から来たAAメンバーの話を聞きましたら、都会のAAは若者と年寄りが多く、中年のおじさんたちは少ないのだそうです。他からは都会の断酒会は中年男性が多いという話も聞きました。都会と田舎ではずいぶん違うものです。

老年のアル中には二つのタイプがあるのだそうです。
ひとつは若いうちに依存症になったタイプ。若くて依存症になった人は、中年の坂を上るうちにバタバタと死んでいくのですが、中には飲みながらしぶとく生き残って、老人アル中になる人がいます。
もう一つは、退職後に暇をもてあまして酒に溺れるタイプ。こちらは比較的予後がよいのだそうです(へえそうなんだ)。

団塊の世代は田舎の断酒会の救世主になるのでしょうか。
プロフィール

ひいらぎ

Author:ひいらぎ
飲まないアルコール中毒者の、ドライドランクな日常。
AAメンバーとして、ネット上でアディクション関係の情報をすこし発信。

本サイトは「心の家路」。

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